1990年からテレビ放送されている「世にも奇妙な物語」ですが、今でも特番で放送されてかれこれ30年以上の長寿番組になっていますね。
そう、実は私も最近の世にも奇妙な物語は正直物足りない、怖さが足りないと思います
あと世にも奇妙な物語らしさがやっぱり欲しい、絶妙な気持ち悪さというか、奇妙さが欲しい。
今回は個人的に世にも奇妙な物語で、怖い名作だと思った作品をランキング形式で紹介していきたいと思います。
ラストのゾワゾワ感、見た時にトラウマになりそうな怖い作品を選んだつもりです。
世にも奇妙な物語、怖い名作ランキング7選
第7位 誘い水
出典:https://twitter.com
世にも奇妙な物語、怖い名作ランキング第7位は誘い水
- 俳優:原田泰造
- 2004年春の特別編で放送回
誘い水のあらすじ
さわやかな朝。一人の男がジョギングをしていた。水好守男(原田泰造)だ。ジョギングを終え、軽くシャワーを浴びた水好が冷蔵庫を開けると、『誘い水』と書かれたペットボトルであふれていた。水好は、その水で満たされた冷蔵庫を見て相好を崩し、そのうちの一本をうまそうに飲む。
出勤した水好に部下がコーヒーを差し出すが、水好はペットボトルを取り出し「これしか飲まないから」と断った。不思議そうな部下に、これは秘密の水だと説明する水好。水好が言うには、その水を飲むだけで体調は万全、しかも購入は会員に限られており、誰でも購入できるのではないという。あまりの効き目に、最近は入浴や洗車にまで使っているという水好の話を聞き、周囲も興味を持ち始めるが…。
残酷な怖いオチ!トラウマだと思ったポイント
まず誘い水の主演の原田泰造の演技がすごい狂気じみてて好き。
原田泰造は誘い水をすごい美味しそうに飲むんですよね・・・ぐびぐびと
狂ったように水を飲む様子は圧巻だと思いました。
誘い水にどっぷりハマり、誘い水しか飲まず、いつの間にか手放せなくなってしまう誘い水。
しかしいつしか誘い水は届かなくなってしまい、いてもたってもいられずついに誘い水の源泉へ行くことに。
誘い水を求めて原田泰造以外の男も源泉に来ており、水を奪い合う事態に発展・・・ついには人を殺めてしまう。
原田泰造の水への執念がもはや狂ってる、そしてついに誘い水の源泉にたどり着く。
しかし誘い水の源泉は鬼の口で、原田泰造は鬼に喰われてしまうのだったーー。
誘い水のトラウマはポイントは原田泰造が誘い水に依存していく様子が見ていてめちゃくちゃ怖い。
原田泰造が美味しそうに誘い水をぐびぐび飲んでいる様子がもはやトラウマ。
そしてタイトルの「誘い水」すごいいいネーミングだと思います!
第6位 13番目の客
世にも奇妙な物語、怖い名作ランキング第6位は「13番目の客」
- 俳優:草なぎ剛
- 2001年元旦 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編
13番目の客のあらすじ
やり手の青年実業家、本田謙一郎(草彅剛)。その日も携帯電話を片手に冷徹なビジネストークをしながら、資金調達のために義理で出席する結婚式に向かうところだった。乱れた髪と伸び放題のヒゲを気にしていたところ、道ばたに『理髪店』の看板を発見する。その建物の古びた印象に一瞬躊躇するものの、ヒゲだけなら大丈夫かと足を踏み入れる。
本田を出迎えたのは10人以上の店員達。がらんとした店内には、たった1台の理髪台しかない。気圧されるように台に座り、髪とヒゲを整えた本田だったが、すべてが終わったというのに、帰りたくても帰れない。店の外に出ようとすると、足が言うことをきかないのだ。
残酷な怖いオチ!トラウマだと思ったポイント
理髪店で髪と髭を整えた草なぎ剛は、店から出ようとしても不思議な力により外に出ることができない。
草なぎ剛が叫ぼうが、拘束されご飯さえ与えられない。
それがこの理髪店の秩序(ルール)だから・・・。
働かざる者食うべからずで、働かなければご飯も貰えないので、郷に入っては郷に従わなければこの理髪店では生きられない。
なので草なぎ剛も理髪店の秩序の中で生きていくことを決める。
この理髪店では13番目にやってくる客の髪を切らなければ外に出られない。
それまでは下っ端の床掃除から徐々に段階を上がっていくシステムで、最後に13番目の客の髪を切り外に出ることになる。
理髪店の秩序の中で働き1年の時が過ぎた頃、草なぎ剛は13番目の客の髪を切る。
外に出ると時間は1年前の頃、つまり理髪店に入店した頃のままだった。
しかし長い間、理髪店の秩序の中で生きていた草なぎ剛は、昔のようにバリバリなビジネスマンとしての生き方か分からずパニックに陥ってしまう。
草なぎ剛は理髪店に戻ろうとするも、あの理髪店にはもう戻れない・・・見えない・・・見えない。
この13番目の客のトラウマなポイントは、あれだけ出たかった外の世界ではすっかり生きられなくなった草なぎ剛のパニックに陥る様子。
長い間、競争社会でない平等な世界の秩序で生きてきたから、いざ外の世界にでて自由を手に入れても生き方が分からなくなってしまったんですよね。
ストーリーテラーのタモリも13番目の客の冒頭でこのように話しています。
鎖に繋がれている犬と、野放しになっている犬。鎖に繋がれている犬には、自由はありません。しかし、決まった時間に餌を貰える楽しみ、散歩に出る時の喜びがあります。繋がれていない犬は、一日中食事も散歩も自由です。どちらが幸せなのでしょうか
飼い犬は野生に戻ることはできないーーー。
第5位 1本足りない
世にも奇妙な物語、怖い名作ランキング第5位は「1本足りない」
- 俳優:永作博美
- 2017年 春の特別編
1本足りないのあらすじ
真面目なサラリーマンの夫、女子大生の娘、高校生の息子を持つごく平凡な主婦・風見綾子(永作博美)。「ここは私が人生をかけて作り上げた完璧なお城」と、家の中はいつも隅々まで機能的に美しく整え、料理にも手抜かりがなく、完璧に全ての主婦業をこなしている。
綾子の完璧主義は幼い頃から身についたものだったが、それゆえにその“完璧なものが壊される恐怖”に怯えていた。そして壊されないよう導き出した彼女なりの方法が“決して目を離さずにいつもそばで見守ること”だった。ある朝、いつものように完璧な朝食と弁当を準備していると、シンク下の包丁入れの包丁が一本足りないことに気づく。
朝食にも手をつけず、弁当も持って行かず、さっさと家から消えた家族に「どうして?何で?」と憤慨するも、包丁で会社員を刺し殺した通り魔の少年のニュースがテレビに流れ…。
残酷な怖いオチ!トラウマポイント
「1本足りない」の怖いなと思った所は、現実と妄想の境界線がどこなのかすごく曖昧のところ。
1本足りない包丁から疑心暗鬼に陥ってしまう、主人公(永作博美)が狂っていく様子が怖くてトラウマになる。
「1本足りない」の主人公はすごい完璧主義なんですよね、自分の城(家庭)を完璧に守ってきた。
でもそれは1本足りない包丁から、グラグラと完璧な家庭が崩れていくんですよね・・・
度が過ぎた完璧主義者の末路は、誰かに壊されるなら自分でぶっ壊す!!
そうして永作博美は手に取った包丁であれほど大事に守ってきた家庭をぶっ壊してしまった。
1本足りない包丁からこれだけのストーリーが展開される「1本足りない」はオムニバスドラマてして名作だと思いました。
第4位 ブルギさん
世にも奇妙な物語、怖い名作ランキング第4位は「ブルギさん」
- 俳優:田原俊彦
- 1995年 冬の特別編
ブルギさんのあらすじ
うだつのあがらないサラリーマンの高野(田原俊彦)は、ある日、居酒屋で見知らぬ中年紳士に出会い、「ブルギさん」になってみないか、と声をかけられその証となるバッジを渡される。
それからというもの、会う人会う人にもてはやされ、高野の生活は一変。高野は有頂天になるのだが…。
残酷な怖いオチ!トラウマポイントだと思ったポイント
まずこの「ブルギさん」の正体は何なのか?
主人の田原俊彦はブルギさんになるも、誰もブルギさんとは何なのか教えてくれない。
ブルギさんの正体が謎のまま物語が展開されていくのが不気味でトラウマ展開な「ブルギさん」、世にも奇妙な物語らしさ全開で良き。
ブルギさんになるとなぜか飲み食いには困らず、もてなしを受ける事に不思議がる主人公も、だんだん気持ち悪さに耐えられなくなっていくんですよね。
そして最後の最後にネタバレされるブルギさんの正体・・・。
年の瀬に「ブルギさんですね?お迎えに来ました」と言われ、館に入ると白装束の人たちの真ん中に座らさせる。
ブルギさんの正体は月の生贄のことだった。
1年に1度、月への生贄となるブルギさん。
バッチを渡してきた男は1年の大半をブルギさんとして楽しんで、生贄の役割を田原俊彦に引き継がせた。
世にも奇妙な物語、1番怖い作品は!?
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